食欲不振の愛猫へのアプローチ:食べない時の対処法

食欲不振の愛猫へのアプローチ:食べない時の対処法

ペットフードアドバイザーとして、「猫が餌を食べなくなった」という相談は深刻な問題として受け止めています。猫は犬と違い、長期の絶食は危険なため、早めの対応が必要です。

猫の食欲不振のひとつにフードへの飽きです

同じフードを長期間与え続けると、猫が興味を失ってしまうことがあります。これは野生の猫が多様な獲物を食べることと関係していると考えられています。

まず試していただきたいのが、フードの温度調整です。猫は体温に近い温かい食事を好む傾向があります。冷蔵保存していたウェットフードは、人肌程度まで温めてから与えてみましょう。電子レンジを使う場合は温めすぎに注意が必要です。

食器にも意外な盲点があります

猫の口周りの感覚は非常に繊細で、深すぎる食器だとヒゲが当たって不快に感じることも。浅めの食器や平皿に変えることで、食べやすくなることがあります。

食事の場所も重要です

猫は食事中に背後を気にする習性があります。壁際に食器を置き、周囲を見渡せる位置を選ぶと、より安心して食事ができます。

新鮮な水の提供も

食事の近くに清潔な水を用意することで、食欲が増すことがあります。ただし、水は食器から少し離して置くのがコツです。

それでも食欲が戻らない場合は、フードのローテーションを検討しましょう。ウェットフードとドライフードを組み合わせたり、違う味を試したりすることで、食事への興味を取り戻せることがあります。

ただし、以下のような場合は要注意です:
・24時間以上まったく食べない
・元気がない
・嘔吐や下痢がある
・体重が急激に減少している

このような症状が見られる場合は、すぐに獣医師に相談することをおすすめします。猫の食欲不振は、様々な病気のサインである可能性もあるためです。
普段から愛猫の食事量や好みをよく観察し、記録しておくことをおすすめします。変化に気づきやすくなり、早めの対応が可能になります。

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