天売猫について

人と海鳥と猫が共生する天売島

「人と海鳥と猫が共生する天売島」連絡協議会では、ノラネコ対策を通じて「人と海鳥と猫が共生する天売島」を目指しています。

・ノラネコ対策をはじめた経緯
天売島では近年ノラネコが増加しており、平成26年ごろには200~300匹のノラネコがいたと推定されます。ノラネコが増えたことで、以下のような問題がおこっていました。

・海鳥への影響
一部のノラネコが海鳥繁殖地で、海鳥のヒナや卵を捕食しています。また海鳥を驚かせ、繁殖が失敗することもあります。住宅地と海鳥繁殖地を行き来するノラネコもおり、ウトウの帰巣が始まる夕暮れ時に赤岩に向かう道路で見かけることもあります。

ノラネコの影響を受けやすいのは、ウトウやウミネコなどで、観音岬のウミネコの繁殖地が消滅した要因の一つは、住宅地から近いため、ノラネコが行き来しやすかったことが考えられます。

※海鳥が減少した原因はノラネコ以外にもハシブトガラスなどの増加、餌資源の減少など様々考えられます。

・住民生活への影響
ノラネコの多くは住宅地に生息しているため、住民生活にも大きな影響があります。家や畑、庭に侵入して荒らしたり、水揚げした魚を横取りしたりするほか、交通事故などをひきおこしています。平成22年に役場が実施したアンケート調査では約65%の住民が、ノラネコにより何らかの被害を受けたと回答しています。

・ノラネコ自身への影響
冬の寒さの厳しい天売島は、ノラネコにとって暮らしやすい環境ではありません。通常、家で飼われている猫は10~20年生きますが、野外で暮らすノラネコの寿命は短く、一般的に5年ほどと言われています。厳しい寒さで凍傷になり、耳が欠けたり、けがや病気のノラネコも多く、交通事故で死んでしまうネコもいます。

 

出典・加工して作成:環境省「天売島における飼い主のいない猫対策」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/model_jigyo/h30_01/mat03-1.pdf