色々な疾患に向けてのペットフードが増えていますね。
みなさんは、その「〇〇ケア」「〇〇サポート」等の表示を見て、真っ先にどう思いますか?
例えば、腎臓病の猫に等と明記されているフードを例にあげてみます。
「そうか、このフードは腎臓が弱い猫に良いのか。」
「もしうちの猫が腎臓病になったらそれを食べさせよう。」
「お医者さんが言っているから、それが正しいんだな。」
等と思われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、そこには思いもよらない落とし穴がある事にお気付きでしょうか?
そもそも、腎臓病という病気は「身体にとって不自然な物を摂取しすぎた結果起こる病気」です。飼い猫が腎臓病になると、よく目にするのが「たんぱく質は悪い説」ですが、そもそも猫の身体にとってたんぱく質は本来「必要な成分」「主要な栄養分」です。
腎臓病になってしまった場合、たんぱく質の量を加減する必要のある状態まで悪化してしまう猫もいます。そこから、そのようなたんぱく質の悪いイメージが蔓延ってしまっているのです。
では、腎臓病の「根本的な要因」は何だと思われますか?その一部として以下をご参照ください。
猫の腎臓病の根本的な要因
- ・精神的ストレス
- 育成環境の悪さ・飼い主による扱いが間違っている 例:執拗に触る等
- ・フードやおやつ
- トリーツに入っている添加物 最低限の必須ビタミン・ミネラルは除く
- ・飲み水
- 水道水・ミネラルウォーターに含まれる重金属等
その3つが大きな要因となっています。
腎臓病用に近い表記で謳ったキャットフードの表示を見てみましょう。添加物がどれだけ入っていますか?
また、今は腎臓を悪くしていない猫に与えているキャットフードの表示に、添加物がどれだけ入っていますか?
猫が生きる上で必須である「良質なたんぱく質」を摂取することができなくなってしまう要因と環境を、
今の段階から無意識に与えてしまっていないか、今一度フード・おやつ・水・環境等の確認を行いましょう。
現段階で腎臓ケア食を余儀なくされている程悪化してしまった猫たちには、「たんぱく質メインではないけれど
添加物が入っていない」というフードを、猫個体の体調に合わせて与えてみるという手段もあります。
※猫には個体差がありますので、担当医に相談した上、自己責任で行ってください。
猫が欲しがるからと、安易に添加物入りの猫のおやつを与える事も問題視してください。
「皆が与えているからウチも」という飼い主の感覚は、飼い猫にとっては最も恐れるに値する問題です。
今回は腎臓病で例えましたが、他の疾患においてもキャットフードに入っている成分が様々な病気の
引き金となっている事は多いものです。それは、添加物に限らず「素材そのものの質」も含まれます。
製造工程の安全性もそのうちの一つです。
正しい判断をできる知識を持ち、正しい判断を行い、飼い猫を生涯しあわせな状態で過ごさせてあげましょう。
猫を飼う上での様々な有益情報は、キャットパートナーの過去記事や、メインページをご参照ください。