災害で実際にあった飼い猫に関する問題

飼い主とペットが共に災害を乗り越えるためには、日頃からの備えが欠かせません。

災害は、ある日突然起こります。これまでの生活が奪われ、経験したことのない不便で不安な生活がはじまります。被災することがどのようなことなのか、どのような問題が発生するのか、経験のない多くの方には、具体的に想像するのは難しいことです。

以下に示すのは、これまでの災害で実際にあったペットに関する問題です。

災害時には・・・

・家屋の倒壊や倒れた家具によりペットが逃げられず死亡した
・床一面にガラスが飛散し、人もペットも足に怪我を負った
・外飼い猫のため、被災当日から自宅に戻らず同行避難できなかった
・ペットの受入れ可能な避難所がどこにあるのかわからなかった

避難先では・・・

・避難してしばらく、人の支援物資はあるが、ペットフードの支援はなかった
・避難所で猫が鳴いて迷惑をかけるため、やむを得ず車中での避難になった
・糞の放置や毛の飛散などが原因で他の避難者とトラブルとなった
・救援物資のキャットフードを食べなくて困った
・避難所に飼い猫とともに避難したが、特定食(治療食等)の入手に苦労した
・飼い猫がケージになれていないため、過度なストレスを与えてしまった
・他人や他の場所、他の動物に慣れないため、どこにも預けることができず苦労した
・感染症の予防接種をしていないペットが多くいたので感染が心配だった

 

出典・加工して作成:環境省「備えよう!いつもいっしょにいたいから」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a/full.pdf